繊細な詩を書き、厚いサウンドに乗せる。
メッセージが強い。
目の前に映像が広がる。

黒木ちひろは魅力的だ 。


最初に見たのはYokohama mint hallだった。
華奢な身体から、驚くほど重い音を出していた。
声をかけて話した。
複雑なんだろうなぁと思っていたが、非常にシンプルな人だった。

「技術 高いよね」と言ったら、首をひねっていた。
黒木ちひろは、様々な奏法を活用し多くのマシンを駆使する。
それを自由に操れるまで練習を重ねる。
シンガー・ソングライターの中では技術が高いと言って良い。
しかし、黒木ちひろにとっては『技術』は重要ではない。
自分のメッセージをよりよく伝えるために、様々な工夫をしているだけだ。
必要なサウンドを再現するためにルーパーも使うしピアノも弾く。そして上手くできるように練習をする。
『技術』は結果であって目的ではない。
だから『技術派』と言われたら違和感があるのだろう。


黒木ちひろのテーマはシャープだ。
間口は広くないが、多くの人がしっかりと向き合うべき事を歌っている
人の心を突き刺す。
しかし、鋭角すぎて突き抜けてしまうことがある。
ライフルで心臓を打ち抜くと確実に息の根は止まるが、外れると狙われたことにすら気付かない。
魅力と課題が同軸上にある。
難しい。
「ちょっと シャープすぎるんじゃない?」と言おうと思っていたら、新しいアルバムが『Sharp Drop』だった…。

音楽性は変えるべきではない。
自分の『想い』を、多くの人に分かりやすい『表現』にすればよい。
黒木ちひろなら、できると信じている。



New Album   "Sharp Drop"

https://chihirokuroki.paradeartist.com/release